第2章 「ペッパー」
第19話 「長い夜」
YHに帰って日記を書く。
NZを旅しながら日記は毎日必ずつけているが
面白い事に過去ログを読み返してみると
その時の精神状態により
文脈、字の丁寧さ 文量など起伏の激しい事が分かる。
オークランドの時はまだ余裕がなかったのか
箇条書きに近い文脈であるが字は比較的丁寧に書いてあった。
ロトルアの時は精神的にどん底だったようで
字も乱雑だし文章も不満などの消極的な内容が多い。
タウポに来ると一転して
文量が増えた。 内容も詳細である。
ネイピアでの初日を書き終えてみると
とりあえず字が綺麗だ。
日記を書くのに辞書引いたしね。
しかしながら 旅とは「点」の連続行動であると
つくづく 感じる。
昨日と今と明日とでは
場所と空気と人が一気に変わる。
一瞬にして変わる。
まさに非日常の連続だ。
「明日はペッパーに会えるのだろうか?」
長い夜は飛び越えれそうもない。
続く・・・