2008年04月14日

「サクリファイス」

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近藤史恵/2007/新潮社/小説

〜内容〜
勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。それは、単なる事故のはずだった??。二転三転する〈真相〉、リフレインの度に重きを増すテーマ、押し寄せる感動! 青春ミステリの逸品。

〜近況〜
週末 なにげに本屋に立ち寄り「2008年本屋大賞」の平積みコーナーでこの小説「サクリファイス」を見つけました。
買うつもりで本屋に立ち寄ったわけではなかったのに2〜3ページ読んでみて即買い。
そのまま家に帰らず、近くのシアトルでコーヒーを飲みながらドップリはまり読みしてしまいました。
「やばっ! 全部読んじゃいそう!!」
あまりの面白さに暴走速読になりかけたので 家でじっくり読む事に。
(シアトルのカウンターは本が読みやすいです)

〜読み終えて〜
緻密に計算された伏線を適材適所に配置させ、その見事な「トラップ」にまんまと引っかかった僕は 最後の思いがけない結末にただただ呆然・・・
東野圭吾の「容疑者Xの献身」以来の衝撃を受けました。
「サクリファイス」=「犠牲」 
タイトルにすべての内容が凝縮されています。 一読の価値ありです!!
しかしこの小説を映像化するのは大変難しそうです
冒頭の前書きを、どの様な映像で表現するのか? これほど文章の力(イメージ力)の価値を見いだす小説も珍しいですね。

〜好きな一説〜
宙を仰いで思う。ぼくはいったい、何度きみに失恋すればいいのだろう。 (P180)
posted by たろー at 15:28| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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