2007年11月22日

「空の向こうに風は吹くのじゃ」59

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第2章  「ペッパー」

第25話 「煙草の引力」

その日は7時30分に目が覚めた。

ゆっくりと身支度を済ませ8時すぎにロビーに降りたがペッパーはまだ来ていない。
とりあえず 
今日発つ事になっているオークランド行きの電車と
パーネルYHの予約を済ませペッパーを待つことにした。

・・・・・・・・

それから 約束の時間は随分と過ぎる
11時をまわってもペッパーは現れない。
時は1994年 まだ世の中に「携帯電話」が普及するずっと前だ。
「待ち合わせ」の「すれ違い」が日常的に氾濫している時代だ。
(まあ 携帯があったとしても会話が成立しての話だけど)
だからこそ 「すれ違い」を防ぐ為にもロビーのソファーで待つしかなかった。
ペッパーは昨日別れる時に
「明日は7時30分にロビーに降りてくる」と確かに僕に言った。
30分ほど遅れたが僕は午前8時にはロビーに降りてきている
ということは
ペッパーはこの30分の間に出発してしまったのだろうか?

時計は12時をまわる
「別れなんて こんなものか・・」
と 寂しく思うがこれも全て
未熟な英語力による意思疎通のズレからきた産物ではないかと
無理矢理飲み込んだ。

「最後の挨拶は、きちんとしたかったな〜」
としみじみ・・

ベランダに出て
なかなか「止められない煙草」を吸う。

確か ペッパーとの出会いは
タウポYHのベランダで僕が煙草を吸っていた時だったような・・・
確か彼女も「止められない煙草」を吸いにベランダに現れ
なんだか 意気投合して現在に至ると・・・
そのような出会いの風景を思い出す。

「煙草の持つ不純な引力が彼女を引き寄せた」
確かに根拠は全くないが
この事は紛れもない事実だ!!

非論理的だし 立証する事はできないが
このような偶然は「そう あるものではない」

何度目だろうか このような偶然は
煙草を吸うと彼女が現れるというジンクスを信じたわけではないが
現実に煙草を吸っている僕の前に
寝坊して 申し訳なさそうなペッパーが立っていた。

時計を見ると午後1時
「まったく なめている」 ←(日記引用)

続く・・・



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2007年11月21日

「空の向こうに風は吹くのじゃ」58

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第2章  「ペッパー」

第24話 「使える辞書」

夕食を終えてYHのロビーでくつろいだ。

明日でいよいよお別れだ。 なんだか名残惜しい・・・

そろそろ「ペッパーの章」は佳境を迎えるが
僕の英語力は、ある一定のレベルから全く進歩していない
ようするに 僕の「英語力」の「引き出し」の中身が空っぽになったわけで 
この時はこそ痛烈に学生時代の「英語嫌い」な自分自身を恨んだ事はない。

「よーし 日本に帰ったら絶対英語勉強してやる!!」
と一瞬 熱く勉強欲が沸騰するが
日本に帰っても全くそれらしき行動をしていない現実の自分を
みてみると 
やはり 「熱しやすくて 冷めやすい」
瞬間湯沸かし器のような自分自身の性格が情けなくなる。

と、いうことで 
小さなテーブルを挟んでの2人の会話は
あの「使えない辞書」に頼るしかなく
この辞書が僕たちの唯一のコミュニケーションツールであり
今の時間を「押さえ込む」重要なアイテムでもあった。

「使えない辞書」は小さなテーブルを縦横無尽に走り回る。

「君の髪は綺麗だね」とか「君の目は魅力的だ」とか
後半部分に付録で掲載されてあった「女の子を口説く」という
インデックスの中身は、お互い照れながら十分活用した。

この雰囲気ならば、このまま2人で旅を続けても
「大丈夫」 
「うまく行けそう」という錯覚を感じたのも事実だ。

この時の事を日記には
「1〜2時間 はなした」と記載してある。

この旅の全ての時間を優先的に消去していくと
この1〜2時間は多分 ベスト5に入る貴重な時間だった
それだけ印象深い

「明日は出発の準備等いろいろあるから7時30分にはロビーで待ち合わせしよう」
と約束をして深夜12時に別れた。

続く・・・ 

 




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2007年11月17日

「空の向こうに風は吹くのじゃ」57

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第2章  「ペッパー」

第23話 「無計画」

僕とペッパーとの大きな違いは「計画性」である。

ペッパーはNZでの長期休暇を満喫するために詳細に計画を練り
充実した一人旅を進めている。

一方僕はというと、基本的に「のんびり旅行」が目的なので
だらだら感たっぷりの風の吹くまま
時の流れに身をまかせ・・・

そんな2人が一緒に旅をしているのだから
2人の間に多少の温度差はでる。

せっかく来た首都ウェリントンだから
「もう少しゆっくりしていけば良いのに」と思うのだが
これといって観光名所のないウェリントンはペッパーにとって
ただの通過点でしかないようだ。

しかしながら 僕自身の旅を分析するとペッパーの様に
これといって目的がないから進路の方向性を失い
先行き不透明だから中途半端に不満が出るという
悪循環のスパイラルに絡まっている事は間違いない。

そんな 中途半端な僕でもなんだかんだとハプニングがあるので
一人旅は面白い。

しかも 当時つけていた日記を読み返して
ブログに清書しようと思うほど
後半はとても盛り上がる。

本来であれば年内には完成の予定であったが
最近 かなりサボっていたので全く進んでいない・・

原因は「ペッパー」の章だね

ペッパーとのくだりは、まともに書いたら恥ずかしい。
このころの日記は文脈が「ひとりセンチメンタルジャーニー」なので
10年後の僕が読んでも、ちょっと寒い・・

しかしここを「ズバッ」と割愛してしまうと後に繋がらないので
困ってしまう。 

以上 言い訳でした。

続く・・・

 






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2007年11月16日

「空の向こうに風は吹くのじゃ」56

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第2章 「ペッパー」

第22話 「首都 ウェリントン」

次ぎの朝

約束の時間より早めに来たペッパーを海に誘った。

この日は久々に晴れたが若干肌寒い。
安っぽい青春ドラマを演出しようと海に来てみたものの
放射冷却で乾燥しきった空気に海風が肌を刺し
「帰りたい」とペッパーの眉間のシワが僕に訴えてきたので
早々と海を後にし駅へと向かった。

改札口のない無人駅からダイレクトに列車に乗り込み
一路 首都ウェリントンへと向かう

今回、列車の旅は初めてだが これがまた快適。
羊の毛でできたシートカバーがふかふかで睡眠を誘う。

旅を初めて10日がたち
なんだかんだと順調に旅を進め
高層ビルが隣接する大都市 首都ウェリントンへと降り立った。

駅から徒歩30分の所にウェリントンのYHはあった。
6階建てのビジネスホテルのようなつくりで
清潔感があり気にとても良い。

今日 ウェリントンに着いていきなりだが
ペッパーは明日の午後の船で南島に渡るらしい。
僕は明日の夜 列車でオークランドに戻る事に・・・

正直 90%以上はペッパーと一緒に南島に渡りたかったのだが
何故だろう?
ついつい オークランドに戻ると言ってしまった。
友達に会いに行くと言ってしまった。

「一緒に南島にいこうよ!!」
なんて 一言でもペッパーが僕を誘ってくれたら
間違いなく一緒についていってんだけどね。

しかし 一人旅をエンジョイしたいペッパーを邪魔するのも
「どうかな〜」なんて考えてしまったり
いろいろ 考えて やはり 清水君にとりあえず会う事が
一番重要かな? という結論に落ち着いた。

なにが正解なのか良く分からない

続く・・




























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「空の向こうに風は吹くのじゃ」55

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第2章 「ペッパー」

第21話 「進路に悩む」

ペッパーとは
明日、ウェリントンまで列車で行くことを約束して別れた。

度重なる偶然を期待してか
一時間おきに海に行き極寒の波風に打たれる。
さすがに9時には諦め 力尽き 
YHのリビングでリュックの中身で夕食を済ませた。

僕は今 最高に迷っている。

それは今後の進路についてだ
本来の予定では1月30日に、はるばる日本から
清水君がNZにやって来るので
彼と交わした中途半端は約束を守る為に軽く北島を回り30日にはオークランドで会おうと思っていた。

一方 ペッパーはというと もちろんウェリントンから船で南島に渡り、そのままNZを南下するようだ。
(NZは北島と南島に分かれており 到着地のオークランドから現在旅をしている所が北島で 比較的、有名は観光地が多いのが南島である)

特別 清水君との中途半端な約束に束縛されることはないし
実際清水君も僕がオークランドで待っているとはまず思っていないだろう。
それくらい中途半端な約束だった。

しかしながら 清水君とは是非会いたい。
会ってこの奇妙でスリリングな旅を報告したい。
しかしながら ペッパーとも もう少し旅をしたい。
 
「悩ましい苦悩に悩むがそれはそれで 楽しい悩みだな〜」

今日はいろいろあって疲れたので 明日考えよう 
ではお休みなさい。

続く
posted by たろー at 18:04| 福岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | NZ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月15日

「空の向こうに風は吹くのじゃ」54

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第2章 「ペッパー」

第20話 「Seahorse」


1月26日 ず〜と雨・・・・

AM10時 目が覚めたがベットの中にうずくまったまま
      起きようとしない

AM11時 寝る事に疲れたので朝食を食べにリビングへ

すると 偶然ペッパーがYHに現れた。

どうも、ネイピアYHの予約ミスで懲りたのか
早速次ぎの目的地 「ウェリントンYH」の予約に来ていたようだ

僕もペッパーと一緒にYHの予約を済ませる。

ってか 次ぎに何処に行くか決めてなかったけど
ペッパーに予定をあわせる事にしてしまう。

予約を済ませると なにやらペッパーがネイピアのYHを見学したい
という事なので 軽く案内する事に・・

僕の部屋はYHでは珍しく なんと一人部屋なので
ドアを閉めた 密室の狭い空間に2人でいると

「息苦しい・・」 (違う意味で)

呼吸も荒くなり 酸素欠乏症になりかけたので
2人は早々と部屋を後にした。

ペッパーがネイピアの「水族館」に行きたいと言い出したので
そのあと2人でアクアデートを楽しんだ

あらためて思うが旅の出会いのパワーはすごい。
ちょっとしたきっかけで 旅の歯車が噛み合うと
なんとイギリスの女の子とデートができてしまう。

「うむ うむ」 ついつい うなずいてしまう。

しかしながら僕らのデートはまるで
中学校の2学期の英語の教科書のようだ。

Lesson 6 「水族館」

(僕)   タツノオトシゴは英語でなんというの?

(ペッパー) Seahorseよ

(僕)    あ〜 そういえば 馬に似てるね〜

みたいな。

続く・・・



 


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2007年09月08日

「空の向こうに風は吹くのじゃ」53

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第2章 「ペッパー」

第19話 「長い夜」

YHに帰って日記を書く。

NZを旅しながら日記は毎日必ずつけているが
面白い事に過去ログを読み返してみると
その時の精神状態により
文脈、字の丁寧さ 文量など起伏の激しい事が分かる。

オークランドの時はまだ余裕がなかったのか
箇条書きに近い文脈であるが字は比較的丁寧に書いてあった。

ロトルアの時は精神的にどん底だったようで
字も乱雑だし文章も不満などの消極的な内容が多い。

タウポに来ると一転して
文量が増えた。 内容も詳細である。

ネイピアでの初日を書き終えてみると
とりあえず字が綺麗だ。
日記を書くのに辞書引いたしね。

しかしながら 旅とは「点」の連続行動であると
つくづく 感じる。

昨日と今と明日とでは

場所と空気と人が一気に変わる。

一瞬にして変わる。

まさに非日常の連続だ。

「明日はペッパーに会えるのだろうか?」

長い夜は飛び越えれそうもない。


続く・・・









posted by たろー at 17:39| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | NZ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月07日

「空の向こうに風は吹くのじゃ」52

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第2章 「ペッパー」

第18話 「海風」

「ピザハット」は日本でいうファミレスの様なつくりで
文字どおり「家族連れ」や「友達同士」で店内は
大いに盛り上がっていた。

窓際の席で向かい合わせに座り
なんとも気恥ずかしいが
ペッパーの容赦ない英語レッスンに
照れ合う初々しさの余裕はない!

しかしながら 今までの味気ない食事に比べると
格段に旨いし めっちゃ楽しいのは
きっとペッパーが可愛い女の子だからだろう。

「あ〜 であいって   いい・・・」

しみじみ 至福の時間を満喫しながら
ピザを堪能した。

ピザを食べ終わると辺りはすっかり
暗くなっていた。

別れるのは少々なごり欲しいので
軽く夜のビーチを一緒に散歩したが
小雨混じりの海風は
二人で黄昏にひたれる程甘くはない。

あまりの寒さに30分ほど歩いて
お互いの宿へ帰ることに・・

とくに明日の約束などしないまま別れた。

「バカ バカ バカ 俺のバカ!!」

続く・・・

















posted by たろー at 20:30| 福岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | NZ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月30日

実行と検証

体重が73キロほどあり
ウエスト周りが程良く醜くなってきた

先日健康診断で「中性脂肪がやや多い」といわれ
最近 はやりのメタボの風がヒヤリと僕にささやく・・・


よーしこうなったら
思い切って生活習慣を変えてみよう!!

@ 「タバコをやめる

タバコは今年の3月からほとんど吸っていない
しかし たまに飲み会の時に少量吸ってしまう。
だから 酒もやめたほうが いいかなと思った。

A 「毎日 晩酌」をやめる
付き合いで飲むのはしょうがないが

日常的な「ビール350m」一杯をやめてみた。
今はビールが美味しい時期なので結構つらいが
タバコほどつらくはない。
禁酒して2週間目 その間飲み会は1度だけ
おかげで 冷蔵庫のビールが全く減らない。

B ご飯の量を1/2にする。

朝昼晩と3食は食べるが全体的に量を減らした
良く噛んで、ゆっくり食べれば 意外と平気
どんなに少ない量でも30分以上かけて食べると
満腹中枢が勘違いしてお腹一杯になる。

C 間食をしない

これは案外楽。
基本的にお腹が空いている日常だと思えば
特に間食しようとは思わない。

D 夜に歩く(走る)

夜でなくても良いが 昼は暑いし 仕事してるので・・
10時までには夕飯を食べて
1時間ゆっくりして
それから 長袖のジャージを2枚着込んで走る(歩く)
だいたい1時間くらい 
ビールを飲んでいないから あまり苦痛ではない
しかし はじめて 4日目くらいの時
最高に筋肉痛が疲労痛となりめっちゃきつかったけど
無理して続けたら 楽になった。

 Eバランスボールでストレッチと筋トレ

ストレッチは体をほぐすのに重要だからするが
ランニングだけでは基礎代謝を上げるには限界があるとの
情報を聞き
ついでに筋トレもする。
バランスボールでの筋トレはバランス良く付加があるので
とても良い。


そんなこんなで 始めて2週間

なんと体重は68.5キロまで落ちた。

あとは継続

それが最大の難関です。












posted by たろー at 17:39| 福岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月15日

「空の向こうに風は吹くのじゃ」51

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第2章 「ペッパー」

第17話 「サプライズ 」

ペッパーは無事BPのチェックインを済ました。

僕は「バイバイ」とお別れの挨拶をし YHに戻る。

僕はNZに英語を勉強にしに来たわけではないが
ペッパーといるとすごいスピードで英語が上達している自分が分かる。

悪戦苦闘のサバイバルイングリッシュだが
いいたいことが ピッタリ通じると、何ともいえず
快感〜 なのだ。

そんなこんなで もう少し一緒に話したかったが
まあ しょうがない


YHに帰り お腹がすいたので 近くの雑貨屋に買い出しに行った。

パンと水とドレッシングを買った。
(リックの中にレタスがあったので)

今日の晩飯はレタスサンドと水だ

雨は止んだが かなり肌寒い 海風が肌寒い

足早にYHに戻ろうと多少小走りで歩いていると
道の向こうから僕の方に向かって
手を振って走ってくる人影が。



「ペッパーだ!!」


どうしたの?と聞くと「一緒に夕食食べに行こうよ」と
ペッパーから誘われた。
僕が夕食用の買い物をしてきた事に気付くと
残念そうな顔をしたので「明日の朝飯にするから問題ない」と
答え  夕食の誘いを承諾した。
実際 朝飯っぽいしね。

結局 「ピザハット」というNZでは有名はピザチェーンに
行くこととなった。

なんだかんだいいながら
第2章「ペッパー」はまだ続きそうだ・・・

続く・・・





posted by たろー at 00:47| 福岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | NZ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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